昔話(1) ― 2005年03月10日
私個人の経験の話をちょっとしてみます。最初にコンピュータのネットワーク に触れたのは大学に入学した1989年、あるいはその翌年の1990年ごろだったと 記憶してます。
そのきっかけの一つは当時使っていたX68000というパソコン用のフリーソフト、 PDSなどを入手するためでした。大学に入って参加したコンピュータサークル の部屋から電話をかけ、いくつかの草の根BBSをめぐっていました。また、 私自身が「アニメおたく」だったため、サークルの先輩が運営していた アニメ専門の草の根BBS局にも入りびたるようになりました。
もう一つには、大学の教育用計算機センターのコンピュータシステムの上で展 開されていた独自のBBSシステムです。そのシステムの元は前述とは別のサー クルの先輩が作ったものだったのですが、そのBBSシステムでは種々雑多な話 題が展開されていました。また今のインターネットの前進とも言える junet と呼ばれていた国内のネットワークで流通していた fj ニュースグループへの 窓口もありました。
教育用計算機センターでは「指導員」という制度があり、コンピュータにある 程度詳しい学生ボランティアがセンターの部屋に交代で詰め、センター利用者 の学生からやってくる様々な質問などに対応していました。そこでは一般利用 者よりもさらにディープなネットワークの世界や、UNIXの世界を垣間見ること も出来たのです。これは、今の仕事につながる基礎になっているかもしれませ ん。
そういった塩梅で、「パソコン通信」と「インターネット」にほぼ同時期に触 れることになりました。この二つのネットワークは当時は別の世界でしたが、 その後の「商用インターネット」と呼ばれるようなサービスが始まり、相互の 接続がはじまって起こった混乱の際には双方の立場から眺めることとなります。
「マッドサイエンティストの手帳」公開。そしてバーチャル田んぼ ― 2005年03月10日
SF作家である堀晃さんの マッドサイエンティストの手帳がアサブロで 公開されました。
ところで堀さんが先日朝日ネットに来社され、このブログについての 打ち合わせを行ったのですが、その時の会話で堀さんの生まれである 兵庫県の龍野の話が出てきました。
その時私が龍野で思い出したのが 「バーチャル田んぼ」です。 私が朝日ネットに入社したばかり1996年、このプロジェクトの手伝いをしました。
このプロジェクトは稲を植えてから、その成長までをインターネットで中継し、 そして最後にその稲で日本酒を作って楽しむ、というものです。
私が担当したのは機材やサーバの準備です。CompaqのPCにレーザー5で買ってきた LINUX+JE4 をインストールし、カシオのデジカメであるQV-10Aを接続します。 そしてqvplayで 写真を定期的に吸い出します。
その機材を田んぼに面した窓際に置いて、カメラを田んぼに向けます。 そして定期的にダイアルアップを自動実行させてインターネットに接続し、 その写真をASAHIネットの用意したウェブサーバに送りこむようにしました。
メンテナンスする時はダイアルアップしてくる時間をみはからって東京から龍 野のPCへリモートログインし、cronを止めてダイアルアップを切断するプロセ スを止める、なんてアクロバット的なことをやっていました。
今であればライブカメラをFTTH経由で、ということが容易にできますが、 当時は低額な定額接続などありませんでした。 1996年というとつい最近のことのように思うのですが、もう10年近く経つのですね。
ひっそりと募集 ― 2005年03月10日
アサブロのトップページにはこうあります。
4月下旬からβ版テストモニターを募集予定です。 詳細が決定次第、本ページで発表しますので、お楽しみに!
さすがにちょっと長いかなってのはあります。
なぜこんなに時間を取ってるのかというと負荷が大丈夫だろうか、 とか、ブログオーナ向けのインターフェイスがマダマダ激しく使い にくい、といった原因があるからなのです。
そんなでもいいから使ってみたいという方はいらっしゃいますか? 試してみたい人募集してみます。私まで連絡ください。 連絡先は ae5t-ksn at asahi-net.or.jp です。
23:58追記。
応募の際、ASAHIネットのIDをお知らせください。
また、規約等が整備されていないため、正式に規約制定時にはあらためて その規約に同意していただくことになりますことを、あらためご了承ください。
また、画面デザインの自由度等でかなり制約があります。 応募殺到の場合はある程度の人数で締切りさせていだだきます。
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