手術当日2018年02月02日

病院の朝は早い。水が飲めるのは5時までってことで4時半には目を覚まし、軽く水を飲む。

病衣に着替え、ベッドの上で天井を見てすごす。7時すぎに妻がやってくる。

若干の熱はあるものの、大勢に問題はないので手術はgo。私はストレッチャーに移し替えられ、普段はスタッフ以外は通れない扉を通って手術室のあるフロアへ。ここでおそらく朝の8時くらい。

仰向けに運ばれているので回りがちゃんと見られないのだけど、多くの手術が同時並行して行われるらしく手術室受付は先生、看護士、患者、家族でごった返している。あとから妻に聞いた話だと、子供からお年寄り、泣く家族、手術にあたって覚醒しているお医者さん達など、それこそ医療ドラマで見るような光景が繰り広げられていたらしい。

受付で書類のチェックを待つ。不安といえば不安なのだけど、心配してもしょうがないのでどこかぼんやりとしている。手術にあたっていろいろと承諾書にサインをしたが、そこには万が一のことも書いてあった。部屋をちゃんと片付ければよかったな、なんて思う。遺書もロクに書いてない。昼飯を食いに行こうとふらっと外に出たことでこうなるとは。

関門を通過し、手術室へ。妻とはここでお別れ。

ストレッチャーから手術台に移し替えられ、いろいろセッティング。メガネをメガネケースに入れて看護士さんに渡す。左手の甲には管が刺され、点滴の準備。口には酸素吸入のマスク。さていよいよか、なんて覚悟する間もなく意識はどうやらここで途切れていた。

どの段階で目が覚めたのだろう。手術室だったか、そこを出てからか。ストレッチャーからベッドに移し替えられるのが記憶にあるようなないような。なんか頭のまわりでワイワイとやってるのが聞こえていた気がする。どうやら手術が終わって、私は生きているらしい。

妻と話す。全身麻酔からの覚醒は予定より時間がかかったようだ。結局のところ、朝に二度寝して目が覚めたら手術が終わっていた、という感じか。まだ頭はすっきりしないながらも妻といろいろ話す。

妻は予定があるため病院を離れる。私は動くわけにもいかず、点滴をうけつつベッドの上で寝ていた。

抗生剤は14時まで流しこまれ続けられる。15時には酸素マスクが外され、うがいをする。そして水を軽く飲む。

18時には前日以来、初めての食事。そして、離床。初めてベッドから体を起こす。

夜はニコ生を見る。生還したら見れるな、とぼんやり思っていた。

http://live.nicovideo.jp/gate/lv310477872

こうやって人生において初めての手術体験は終わる。さぁ、いつ退院できるのだろう。

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