ご挨拶 ― 2005年03月03日
アサブロはじめます。
朝日ネットでもブログサービスどう?なんて話が出たのはわりに前の ことなのですが、ここまで来るのにだいぶ時間が経ってしまいました。
朝日ネットでやらなくても他にいくらでも良いブログサービスがある じゃない、という声もありました。実際、朝日ネットをお使いの方の中には 他のブログサービスや、自宅サーバなどでブログを開いている方もおいで でしょう。
私自身にしても、自分で適当なプログラムを作って、 朝日ネットの自分のホームページ上において、前世紀から ブログのようなもの をやっておりました。
じゃあ今さらなぜ、朝日ネットがブログサービスに手を出すのか。 一つには多くのお客様からのご要望があったというのがあります。
そしてその上で、ブログに関連する技術的な要素や社会的状況が朝日ネットの理念である「交流と創造」を実現するのに役立つのではないか、 と考えたのです。
沿革にもありますが、 朝日ネットは1988年に開設されたパソコン通信サービス 「ASAHIパソコンネット」が源流としてあります。パソコン通信とは何か、 といった話はここでは省略しますが、パソコン通信サービス上では 多くの「会議室」というものが存在しています。
この会議室等を舞台に多くの交流があり、様々なものが創造されてきて います。人と人とを媒介するためのメディアとして朝日ネットは 生まれました。
なお、昔からのネットワーカー以外にはあまり知られていないのかも しれませんが、この会議室は今でも運用されています。朝日ネットの アカウントをお持ちであれば、今すぐにでもインターネットから参加する ことができます。
さて、インターネット時代になり、朝日ネットはISPとしての顔が中心に なってきました。創業スタッフがパソコン通信サービス用に開発した システムが、実は最初からインターネット時代を見越して作られていた、 ということもあり、インターネットへの対応は早くから可能であった というのも幸いしています。
そして、接続手段の高速化、定額化、大容量化に対応するべく、 多くの力を注いで参りました。おかげさまで、朝日ネットはISPとして 高い評価を頂いております。
ブロードバンド時代の今、本来のメディアとしての役割にも、 朝日ネットはあらためて取り組めないだろうか。そんなことを考えつつ、 アサブロをはじめます。
このアサブロ、残念ながらまだ実験的な段階です。機能的にも かなりシンプルなものですし、安定性にしてもまだ多くの方に 参加していただく状況ではないかもしれません。 モニターを募集してのβテストについては4月の下旬を目標としています。
それでは皆様、よろしくお願いいたします。
まとめてお返事 ― 2005年03月04日
テスト公開が始まったばかりですが、多くの方にアクセスしていただき ました。ということで、コメントやトラックバックなどのいくつかに まとめてお返事を……。
ziziさん
携帯でもアクセス可能ですか?
今のところ携帯向けの最適化はやっておりません。ページレイアウトに してもtableを使っい、一部固定長のものになっていて、環境によっては見辛い とは思いますが、これを含めて改善していきます。
私自身、AIR-EDGEのAH-K3001Vを定額契約で使うようになってから、あちこちの ページを携帯端末で見ることが増えたのですが、インターネットでの 軽い、フレキシブルなコンテンツのありがたさが身にしみています。
その割には新装なったASAHIネットホームページに してもまだ対応が十分ではありませんが、これについても改善の予定が あります。
takiさん
せめて5枚くらいの画像を添付できるようにして貰いたいと思います。
ブログ始めるよ、と言った時に社内から真っ先に言われたのは画像への 対応です。今日、東京は雪でしたが、こんな日は携帯のカメラなどから 写真を添付したくなりますよね。
萌絵コさん
ゆくゆくはamazonアソシエイトなどにも対応していただけると嬉しいです
どういう形になるのかはまだ未定ですが、アソシエイト対応もやるつも りです。
ところでamazonといえばオンライン書店の大手ですが、書店と言えば書籍。 毎日本屋を巡回するのが日課となっている私にとって、このブログが本の 管理も使えないのだろうかと思案するのであります。あと書評とか。
本の管理といえばバーコードとの対応が面白いと思って、最近も Alexandriaという書籍管理の アプリケーションで遊んでいました。なんか面白いアイデアはないですかね。
弾さん
次のRing Server Meeting、会場は拙宅ですのでよろしければお越し下さいませ。
ミーティング行きます。本棚見せてください。
朝ぶろはいりたいさん
朝ぶろって、掲示板のようなこともできるものなんでしょうか?
ブログというと一人の書いた記事に、いろんな人がコメント、という形態が 一般的です。もし、最初の記事を誰でも書けるようにしたら、掲示板における スレッドのようなものになりますよね。
というわけで掲示板のようなこともできるようにするつもりです。 というか、そのためにアサブロのシステムは作ってあります。
梓恵美さん
なんだかオヤジくさくっていまひとつ気乗りしない気分ではありますが・・・。
すみません。この名前を最初にボソっと言ったのは私です。そしたら いつのまにやら「アサブロ」という名前に確定してしまいました。 面白いもので、今は気にいってたりします。
あと、直接コメントなどを頂いたわけではありませんが、リンク元への お返事 (直接コメントもしてありますが)。本来であればトラックバックを 送るべきなのでしょうが、まだトラックバックの受信はできても送信は できないのです。
moleskinさん
アサブロもやっぱり実名主義で裸の付き合いってことになるんでしょうか?
ASAHIネットの理念の ページにもありますが、かつてのパソコン通信がメインの時代は本名居住地公 開主義、ってポリシーでした。しかしインターネット時代になり、さらに 個人情報保護法などの制定に見られるように、「実名を晒す」ということへの リスクも見過せなくなってきました。そんなわけでアサブロでは実名の強制は やりません。
ほかにも多くの期待やご意見などを頂いております。追々、この場にても 回答していきます。
会議室いかがですか? ― 2005年03月07日
最初の「ご挨拶」の記事でも触れたのですが、朝日ネットは最初は パソコン通信サービスとして始まりました。
今このブログを見ているであろう皆様がお使いのインターネットというのは、 世界中のコンピュータが主に「TCP/IP」と呼ばれる技術を使って網の目のように 相互に接続しているネットワークです。源流となるものは1960年代から存在 していましたが、日本において普通の人が家庭でも使えるようになってきたのは 90年代の前半からです。
それに対してパソコン通信というのは、中心となる 「ホストコンピュータ」という機械に、ユーザのコンピュータが 電話回線経由等でぶらさがっているような形態のものでした。
そのため、ホストの数だけ独立したネットワークが存在していて、 ほとんどの場合、相互に接続はしていませんでした。そのかわり、 それぞれのネットワークの参加者(ネットワーカー)同士の繋がりは濃く、 あちこちらで独自の世界が構築されていました。
ちなみにパソコン通信は日本では80年代の前半ごろから実験的にいくつかが 稼働しはじめていたようですが、公式に存在できるようになったのは、 通信の自由化が始まった85年からです。
その85年から、企業や、個人やサークルのレベルで開設さ れた草の根ネットワークが多く誕生しました。 朝日ネットも、そういった中で誕生し、「文芸ネット」的な活動や、 「本名居住地公開主義」というポリシーなどから独特の位置にあることが できました。インターネットの今は「本名居住地公開主義」ではありませんが。
さて、そのパソコン通信の会議室、朝日ネットのIDを持っていれば、今でも アクセスできます。
ウェブブラウザで 電子フォーラムのページに アクセスしてみてください。興味のある会議室を見つけたら「ブラウザで入る」を クリックするとIDとパスワードが聞かれますので、入力すると中を見ることが できます。
「ニュースリーダー」と呼ばれるソフト、Windows であれば Outlook Express などにニュースリーダーの機能がありますが、それを使うとより NNTPという方法を使って効率的に会議室のメッセージを読み書きできます。
インターネット時代の今でも活発な会議室がいくつかあります。ぜひ探検して みてください。
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