"Class E" を使うことになる?2007年08月03日

IPv4 が枯渇しても IPv4 のインターネットは使い続けなければならないだろう。そうなった場合、どうしようか、ということが最近は話題になっている。

先日の JPOPM12 でも議題にのぼっていたが、一つの解決策としては、ISP がユーザにプライベートアドレスを割り当てる、つまり、ユーザを大きなNATの中におしこめてしまう、というものがある。

多くの場合、ユーザは「ブロードバンドルータ」のNAT中で 192.168.0.0/24 などのプライベートアドレスを使ってることが多いので、多段NAT化してしまうこととなる。

その場合に問題なのは、ISPがユーザに払い出すアドレスが

  • 10.0.0.0/8
  • 172.16.0.0/12
  • 192.168.0.0/16

のような既存のプライベートアドレス空間のものは使えない、ということである。NATの内と外で同じアドレスになってしまうと、いろいろややこしい。

そこでに、ISPなどで使うための「特別なプライベートアドレス空間」を確保してはどうか、というアイデアが提案されてたりする。

Redesignation of 240/4 from "Future Use" to "Limited Use for Large Private Internets" という提案では、「将来になにか使う」として IANA が予約していたかつて Class E と呼ばれていたアドレス空間、つまり、

  • 240.0.0.0/4

をプライベートアドレスが必要な大きなネットワークのため に使いましょう、としている。ISPが実施する多段NATを 念頭に置いてるのかはわからないけれど。

この提案が通るかどうかはともかく、まぁ、そういう話もあるということで。

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