地下鉄のホームドア ― 2007年05月01日
先月の終わりくらいから、丸ノ内線の本郷三丁目駅でホームドアが稼働しはじめた。以前からホームドア設置は進められており、新宿方面ではすでに早いうちから稼働しはじめていた。他の駅でも設置の準備が始まっている。
ホームドアの設置といえば、新幹線誕生の立役者である国鉄の技師長であった島秀雄が、弟をホームからの転落事故で亡くしたとのことで、ホームドア設置を望んでいた、という話を読んだことがある。
駅でホームの端に立っていると、時々後ろから人に突きとばされて線路に落っこちてしまうんじゃないか、と、不安に思うことがある。この世の終わりかと思うような形相を浮かべ、発車せんとする電車めがけて階段をかけおりて来る人は絶えない。それらの人々のうち、おそらく99.999%は次の電車を待ってもなんの影響も無い人なのではないだろうか。酔って千鳥足で歩く紳士や、前を見ずに歩く人も恐い。
ホームドアがあるとウッカリによる転落だけでなく、多発する「人身事故」の多くは防げるのかもしれない。心身ともに疲弊している時、目の前に突進してくる電車の轟音や、トンネルの暗闇は一種の催眠術だ。
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_ 富久亭日乗 - 2007年09月21日 20時26分
2006年から設置を進めてきた 東京メトロ・丸ノ内線の ホームドアが ほぼ全駅で稼動を始めた。 ホームドアというのは、 プラットホームと線路との間にある柵で、 電車のドアと柵のドアが連動して開閉する。 転落防止のためのものだ。 東京ではすでに都営三田線や 東京メトロ・南北線に 設置されているほか、2008年6月に 開通する東京メトロ・副都心線にも 導入される予定だ。 丸ノ内線は、戦後間もなく出来た古い路線だが、 ・他社線との乗り入れ運転がない、 ・6両の短い編成となっている などのため、ホームドア導入となったのだろう。 ドアの開閉にかかる時間が若干伸びるが、 今のところ運行にあまり影響が出ていない。 ところで、ホームドアの設置は、丸の内線の ワンマン運転化の布石ではないかとの見方がある。 三田線や南北線でワンマン運転が 実施されているからだ。 丸ノ内線はカーブのホームが多い上、 朝のラッシュ時に異常に込む駅があるので、 ワンマン化は避けたほうが 懸命ではないかと思われるが、 いかがか。
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