NGNでインターネットはどうなるのか2008年01月25日

今回のJANOGで気になってたプログラムの一つが NGNなんて関係ネーと思ってねぇ?のセッション。

ようするに、(NTTの)NGNにおいてはNTTそれ自身がISPに なるのでは? というお話。どうなるんだろうねぇ。IPv6が 普及するかどうかについての鶏と卵的な問題でもある。

今のフレッツ網においてはIPv4アドレスがユーザに対しては ISPのアドレスブロックから割り当てられているけど、NGNの IPv6についてはNTTのアドレスブロックから 割り当てするのみっぽい、というのが問題になっている。

  • ISPのアドレスも一緒に割り当ててmulti prefixにする
  • source routing する
  • 何らかのトンネリング

などの選択肢は考えられるけど、どれも問題があったり して決定的ではなさそう。

まぁ、NTTからのアドレスであろうと、それがそのまま 外部へのreachabilityが得られるのであれば、とりあえず はユーザにとってはどうでもいいことなのかもしれないし、 アーキテクチャ的にもスッキリはしてるけど、 ポリシー的問題とか、巨大な独占ISPになっていしまうのは どうなるのよ、という、長期的な目かするとどうよ、という ことになる。

どうなんでしょ。

IPv6へ移行できるのだろうか2008年01月25日

つぶらな瞳で会場に聞いてみる 〜あなたの環境はIPv6に移行できる?〜のセッション。

  • IPv6対応を謳ってるけど、調達に選ばれるよう適当に入れられてて実際には使えないのもあったりする
  • IPv6対応されてないアプリが今でもどんどん量産されてる
  • socket まわりは対応されてても、アプリケーション内にデータとして格納されてるようなところでは対応してないのも多い
  • DNSRBL とか対応してないので、AAAAがMXにあると、メールがロストすることもある

私もマイクの前に出たけど、念頭にあったのは、Catalyst。Catalyst::Engine::HTTP は IPv4 only な気がする。IO::Socket::INET6 を使って書きなおせばいいんだろうけど、 ほかのところに影響はないだろうか。

IPv4枯渇に向けて2008年01月25日

IPv4アドレス枯渇に向けて 〜オペレーターが取り組むべき解決策を一緒に考えよう!〜の話。先日のJPNICの報告書を元に枯渇への対応についてあれこれ。

なんだかんだと、IPv4 は実際に在庫が払底しそうである、というのがおおよその共通認識。大量にアドレスを保有してるところから返却してもらってもせいぜい寿命を数ヶ月延ばすだけ。それに、経路爆発が発生しかねない。市場取引するなどしても、アドレスの連続性や経路の問題から、どこまで有効か。

  • がんばって確保する
  • ダブルNAT化して、ユーザはプライベートアドレスへ収容する
  • IPv6へ移行

というのが考えられる対応策としてJPNICの報告書にはあったけど、現実的かつ有効なのは 3番目だろう、という話。2についても実際にケーブルテレビインターネット等での運用例も あるし、本セッションにおいてその実例も紹介されたけど、副作用も大きい。つーか、 全ユーザの全通信を記録していかなきゃならんだろうので、そのあたりの危険性も ありそう。IPv6に移行したところで、トランスレータやALG等でのログの問題もあるから、 完全に解放されるわけではないんだろうけど。

<< 2008/01 >>
01 02 03 04 05
06 07 08 09 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

RSS