JANOG 23 2日目2009年01月23日

最初のプログラムは、IPv4/IPv6 共存環境におけるサービス移行 私たちは今何をすべきか 。最近の OS ならデフォルトでIPv6は使えるし、Windowsに至っては勝手に6to4などでIPv6環境も設定される。といったところから。問題はサーバ系で、Linuxのバージョンによってはデフォルトルートが消えてしまったりするし、アプリによってはIPv4アドレスの扱いをIPv6ソケットで共用するか、そうじゃないかがあって結構違うよ、といったことなど。これについてはOSとかlibc6、アプリケーションの組み合わせによってだいぶ異なるから特定のチームだけに検証を任せていたら情報を収集するのは大変そうだ。 特に突っ込みはしなかったけど、Winodws環境などだと Personal Firewall でかなりはまるだろうな。製品によってはIPv6に対応してないし、対応しているといっても対応の度合いが違うし。あと、RAをデフォルトでは聞くな、というのはそんなもんだな。運用監視系がなかなか対応できてないというのもある。

データセンターの建築・設備の最新動向はネット関連企業とか、iDC屋さんではなく、建設会社さん側からの発表ということで面白かった。耐震、制震、免震の違い、建物レベルでの免震と、ラック単位での免震、電源の設計、熱の問題など。

ある基準の冗長化を求められると、設備の半分くらいは電源設備で埋まってしまうことになってしまうとか。熱の対策では天井を高くする、あるいは天井をとっぱらってしまうこと、海外では天井の高い教会をデータセンターにリフォームしてる事例など。日本のデータセンターは建物に供給される電力のうち、半分くらいしかITファシリティに使われず、それ以外は冷却に回されてしまうので無駄だよね、といったことなども。

最終的にはアプリケーションレベルでの冗長化を追求するなどして、熱や電源効率を高めていくしかないのだろうな。Googleみたく。

午後内容は飛ばして、最後の発表から。

IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースが独自ドメインを取得し、 http://4xtf.jp/ あるいは http://kokatsu.jp/ でアクセスできるようになったとのこと。IPv6でのreachablilityが手違いで間に合わなかったとか。それにしても同じコンテンツを別のドメインで見れるというのは、検索の順位を上げるためにはまずいんじゃないかなぁ。

次回のJANOG 24は7月で、開催地は東京、大手町。ホストは日本経済新聞社で、新しくできる日経ホールで開催とのこと。

夜はOさん、Aさんとはりまや橋近くの飲み屋土佐藩にて、すき焼きなど。

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