孤独のグルメ2007年10月09日

気になりつつも入らないままに閉店した有楽町の「珈琲ももや」

いつも通ってる店で目に入りつつ気になっているのだけれども、手に出し たことのないもの、というのがある。「孤独のグルメ」もそんな本だった。 いつもの本屋のレジの前に置いてあるのだけれども、ついぞ手にすること が無かった。

しかしいつも出入りしてるチャットルームで話題に出てたのもあって、意 を決して買ってみて一気に読んだ。すぐに会社の目の前の席の人に「これ はいいものだ」と押し付け、 ネットを検索 しまくり、 名台詞ランキングなどを 堪能する。この買い物は正解だった。

97年にPANJA(懐しい!!!)で連載されていたというところと主人公の年齢からすると、おそらくバブル期を経験しつつも「失なわれた」90年代を生きた男の生き様のようにも思える。「東京都千代田区秋葉原のカツサンド」の回など、今は失なわれた秋葉原の風景が再現されていて、「三丁目の夕日」以上のレトロ感を感じさせる。もはや90年代もレトロの対象か。

もう人生の半分は孤独のグルメを堪能している私だけれども、 身に沁みたのが

「モノを食べる時はね誰にも邪魔されず自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ 独りで静かで豊かで・・・」

の話。ヒョロヒョロな体で小心者の私がアームロックをかけられるわけもないが、似たような行動に出たことがある。相手は店員ではなく、店員に難癖を大声で付けていた逆切れしていた客だったが。

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