酒井七馬伝2007年02月25日

昼、神保町へ行く。回転寿司屋で昼飯ののち、コミック高岡へ。目的とする漫画を3冊ほど手にしてレジに出したところで、「謎のマンガ家・酒井七馬伝―「新宝島」伝説の光と影」をレジの前の棚に見つけ、酒井七馬の名前にひっかかって、それも一緒に出す。

すずらん通りの左右の店を冷やかして新宿書店に入り、ここで2冊。さらに文省堂の新店舗の100円棚で1981年のWRTHを、雑誌棚でOUTの創刊号(1977/5)や宇宙戦艦ヤマトを特集してアニメ系方面にOUTが進むきっかけとなったらしい第2号(1997/6)を入手。あとはタイトル買いで山田章博のカフェ・ド・マキニカリス(1985)。

三省堂の2Fの喫茶店に入り、さきほど買った酒井七馬伝を半分ほど読み、さらにブラジルに場所を変えて後半を読む。おもしろい。酒井七馬と言えば、手塚治虫の新宝島の原作者であり、それに関する確執のようなものがあった、という知識しかなかったのだが、より具体的な歴史や背景が調べられている。

たけくまメモの手塚治虫の「もうひとつの顔」でのやりとりに出てくるような話の一部をさらに濃くしたようなもの。個人的には戦前のアニメ業界と大河内伝次郎の関わりについての下りなどが目を引いた。新寶島という作品は手塚治虫だけでは成り立たない作品であった、というところは戦前の作品が好き(といってもそれほど読んでいるわけでもないけど)な私としてはなんとなく嬉しい。

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